距離を感じたい/ルイ子
先日女王様の友達とお喋りをしていて
「本当に距離感、好きだよね〜。」
と言われた。
客観的に見て、言語化してくれる友は有難い存在だ。
そう。私は距離感がある関係が好きなのだ。
支配被支配関係の力の差を感じるのも好きだけれど、距離感の方が危うい分、貴重だと感じる。
どういう意味かと言うと、支配被支配関係は意図的に作れると思うが、距離は一度近付いてしまうと遠くすることはできない。不可逆だ。
性的ファンタジーの世界の上で、力の差は意外と作りやすい。
ノーマル、と言われる人々も力の差は性行為の中で楽しんでいる要素ではないだろうか。
触れたいけど触れられない。触れられたいけど、触れてもらえない。
その距離があるからこそ、足先が触れただけで、吐息を感じるだけで、感動する。
最大限に感度を上げるには、過激な事をするよりも、距離を維持する事だと思う。
私は自分自身の中に、距離感を近づけたいと感じながらも、我慢している期間も好きなのだ。
焦ったい思いを抱えながら、見つめている時間は直接的な行為よりも官能的だと思う。
一度近付いたら戻れない、その儚さも良い。
有限だからこそ惹かれる。
花は散るから美しい。無常。これらの感覚も私の好きなものだ。
じんわりと切ないのは、じんわりと官能的だ。
直接的な性行為から離れれば離れるほど、官能を感じてしまうのは、変態性癖なのだろうか?
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