僕は死にません/Ruiko
先日、奴隷と100回目のプレイがありました。
調教料と書かれた封筒の裏面にいつも書かれた数字。100に近付いていくのを確認しつつ、どんな100回目を迎えるのだろう?と思っていました。
50回辺りから100回目にはこれをしよう、と話していたプレイがあったのですが、奴隷はその返事をいつも有耶無耶にしていて、私もまぁ100回になったらやるのだから、と追及はしていませんでした。
そうして迎えた99回目。
100回目のプレイを目前に、約束していたプレイはできない!という奴隷と、何を言っているの?と責める私。
「やらなきゃダメだよ。」
という言葉を残し家に帰ったは良いのですが、自分の中で倫理vs欲望の戦いがスタートすることになりました。
結果は、倫理の勝利。
「お前がやりたくないならやらなくていいよ、やりたくなった時に私もやりたかったらやろう。」
と会った時に伝えました。
奴隷は、なんかすみません、と言いつつ安心していました。
そうしてまた家に帰ったは良いのですが、晴れ晴れとしない。倫理が勝ったはずなのに。
数日を過ごし、気付きました。
”やっぱりやらなきゃダメでしょ。”
理性では、強制してすることではないよね、と納得したつもりでしたが、私の感情は全く納得していなくて、寧ろ怒っていました。
私に一生を捧げるつもりでお前はついてきているのではないのか。そうでないのならば、許せない。
(念の為に説明しますが、これは全てのマゾに思っていることではありません。この奴隷に求めていることです。)
自分の性格を鑑みて、これは約束のプレイをしなければ遺恨が残るぞ、と思いました。怒っている自分に少し嬉しくもなりました。欲望の勝利。
「あのプレイなんだけどさ。やっぱりやらなきゃダメだわ。」
タクシーの中で伝えました。
「やらなきゃダメですか。」
その代わり、プレイを1回でやり遂げないでこれから徐々に完成させようと話すと、奴隷もやりたくなかった本当の理由を話し始めました。
知ってたけどね。知ってたから一回引いたんだけどね。それを踏まえても、やっぱりやりたいのさ。
100回目ではなくて、101回目から着手することにしました。
100回きっかりにそれをしてしまったら、もう関係が終わっちゃうみたい、と言っていた奴隷。101回目にスタートするなら、この先に向かっていくようで、安心でしょう。
「来世の話になるんですけど。来世はマゾにはなりません。痛いこととか、辛いことばっかだから。
でも来世もルイ子様に会えるなら、マゾになります。」
100回目のプレイで、そう言われて、来世ってなんだよーと笑いながら、ちょっぴり泣いた。
コメント
コメントを投稿