支配被支配の空間に深く入りこんで、日常の人格を失う時 /Ruiko


とことん人権をなくすこと、コントロール下に置くこと、長いセッションの場合、特にその過程が楽しめる。

プレイ前に見せていた、日常の顔が徐々に消えていくのだ。プレイを開始する前の明るかったホテルの一室も表情を変える。薄暗く外の明かりの入らないここが、日常の延長に存在している空間とは思えなくなる。


命令したことに即座に返事をして従う姿は好ましい。

通常は、命令をされてから、それを受け入れるのか、拒否するのか考えるものだ。だけど、サブスペースに完全に入った後では、命令にただ従うようになる。考える余地がなくなる。考える必要がなくなる。どうせ拒否権はないのだから、頭を働かせず言われたことをその通りにすれば良い。


深く、被支配のマインドに入っていくにはある程度の時間を要する。

同時に私も支配者としてのマインドにセッションを通して深く入る。


少しでも命令に反抗する様子が見られると絶対に許せなくなるのだ。

そのマゾができること、そのマゾにやらせたい命令を下している。だから受け入れるはずなのだ。受け入れるべきなのだ。だって、お前は

今ここに、私の為に、存在しているのだから。

その幸せを、与えてやっているのだから。

と、心の底から強く思って見つめることになる。



服従を求めて、支配していく過程では、目が勝手に開いて、頭の周りにキラッ、チカッと繰り返し火花が瞬く。下腹部の熱さと甘さを感じながら。

その先の、支配被支配に深く入って、満たされている段階になると浮遊する。身体は確かにここにあるのだけど、漂っているような感覚になる、エクスタシーの時間だ。


日常を失っているその時間が、私にとって真実を感じる時間となる。




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